子どもの読書活動は、言葉を学び、感性を磨き、表現力を高め、創造力を豊かなものにし、人生をより深くそして力強く生きるために必要な「生きる力」を身に付けるためには、欠くことのできな いものです。
本宮市教育委員会
教育長 青 田 誠
平成12年の「子ども読書年」を契機に、子どもの読書活動の推進に関する法律が制定されました。このことを踏まえ本市におきましても読書活動推進計画を策定してきたところです。
社会環境等は時代と共に常に変化しています。
今では、複数の学校図書館と市の図書館とをネットワーク化し、図書情報等を共有することは日常化しています。ところで、情報技術の進展によりタブレットPCや携帯端末等で電子書籍を読むことなどが可能です。これらの機器では動画や様々な最新の情報を得ることができ、残念ながら若年層を中心に読書離れにつながっているように思います。しかし、変化の激しい現代社会にあっても、法律に示されている読書活動の本質は、いつの時代にあっても普遍的なものであると考えます。その変化などに対応するため、本市では子ども読書活動推進計画を数次に渡り改訂を重ねてきました。また、教育委員会では令和元年度を初年度とし、令和5年度までの5年間を計画期間とする「第2期本宮市教育振興基本計画」を策定いたしました。施策の基本方針の一つとして「本と友だちになれるまち もとみや」を掲げております。この基本方針では、生涯学習の視点から子どもから大人に至るまで多世代の読書活動を奨励しております。読書活動をより活性化させるための拠り所が「第三次本宮市子ども読書活動推進計画」です。本市の子どもたちが読書によって夢の扉に接し、創造性を豊かなものとするなど人生をより深く、生きる力を身に付けていくことができることを期待しております。
結びに、本計画の策定に当たり、本宮市図書館協議会の委員の方々をはじめとして、多くの貴重なご意見・ご提言をいただきました市民の皆様方に感謝申し上げ挨拶といたします。